
沖縄電力は7日、沖縄県浦添市の牧港火力発電所に天然ガスを燃料とする最新鋭の発電設備を建設すると発表した。発電出力は13万キロワットで2032年度の運転開始を見込む。投資額は非公表。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて発電効率を高めるガスタービン・コンバインド・サイクル(GTCC)を採用する。
環境負荷がより低いアンモニアを将来、燃料の一部とすることにも対応する。建設はIHIが担い、ガスタービンはGEベルノバ製となる。
同発電所の主力で、重油を燃料とする設備(発電出力12万5000キロワット)は運転開始から40年以上が経過し、老朽化している。同じ敷地内でほぼ同等の出力の設備を新設する。既存設備に比べ、二酸化炭素(CO2)の排出量は5割程度削減できるという。
燃料は沖縄本島東海岸に位置する吉の浦火力発電所(中城村)で受け入れた液化天然ガス(LNG)を全長約15キロのパイプラインを通じて供給する。
沖縄本島での一定規模の発電設備の建設・投資は24年3月に牧港火力発電所で営業運転を始めたガスエンジン設備(合計発電出力4万5000キロワット)以来となる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。