三菱ロジスネクストは7日、2026年3月期の連結純利益が前期比88%減の10億円になる見通しだと発表した。従来予想から100億円下方修正した。トランプ米政権の関税政策による先行き不透明感で、米国でフォークリフトの需要が低下している。エンジン認証の問題で計上した特別損失も響く。

売上高は5%減の6350億円、営業利益は33%減の140億円を見込む。従来予想をそれぞれ150億円、100億円下回る。売上高の5割を占める米国事業で、顧客による発注の先延ばしなどが響き、フォークリフトの販売台数が低下する。関税によるコスト上昇分の価格転嫁が進まず利益を押し下げる。

同日発表した25年4〜9月期の連結業績は売上高が前年同期比3%減の3177億円、最終損益が7億1000万円の赤字(前年同期は99億円の黒字)だった。米国でフォークリフト用エンジンの認証が遅れた影響で、外販先への賠償金に充てるために、特別損失として偶発損失引当金32億円を計上した。

親会社の三菱重工業は投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に三菱ロジスを売却すると公表している。26年3月末に売却が完了する想定で、三菱ロジスは上場廃止になる。

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