IHIが沖縄県で建設する発電施設のイメージ

IHIは7日、沖縄電力から総出力約13万キロワットの発電設備の工事を受注したと発表した。沖縄県浦添市の火力発電所内に建設して2032年度の運転開始を目指す。発電効率の高いガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)と呼ぶ方式だ。IHIとして同方式で過去最大の出力の案件になるという。

GTCCはガスタービンと蒸気タービンを併用する発電装置だ。天然ガスを燃料とし、重油や石炭より二酸化炭素(CO2)排出が少ない。沖縄電力の重油を使う火力発電設備は稼働年数が長くなっており、順次環境負荷の低いものに置き換えている。

ガスタービンは米大手のGEベルノバ製を採用した。同社とIHIはアンモニアをつかうガスタービンの開発で提携している。アンモニアは燃焼時にCO2が出ないため、次世代の燃料として期待されている。今回の発電設備では将来的に一部の部品を交換すればアンモニアによる発電も可能になるという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。