
日本触媒が7日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比15%減の76億円だった。塗料に用いるアクリル酸エステルなどの原料価格が下落したことにともない、在庫評価損を計上した。研究費や運搬費などの販管費もかさんだ。売上高は3%減の2001億円、営業利益は14%減の90億円だった。
液晶ディスプレー向けの電子情報材料は中国で販売数量が伸びたものの、原油価格の下落やドル安によって販売価格が下がったため減収となった。
26年3月期の連結業績は、売上高が前期比1%減の4050億円、営業利益が6%減の180億円、純利益が14%減の150億円を見込む。営業利益は従来予想から10億円引き上げた。電子情報材料において、販売価格と原材料価格の差である利幅(スプレッド)が拡大する見通し。
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