中国商務省は7日、10月上旬に発表したレアアースの輸出規制の強化について、実施を1年間停止すると発表した。即日発効し、停止期間は2026年11月10日まで。10月末の米中首脳会談での合意を受けた措置となる。一方、米国側が公表した合意の詳細によると、それ以前に中国が発動した輸出規制も「事実上撤廃する」はずだったが、中国側の発表では過去の規制について言及がない。米中合意の解釈をめぐって火種になる可能性もある。
中国は10月9日、中国産レアアースを0.1%でも含んでいれば、中国外で生産されていても輸出に中国政府の許可が要る、などとする輸出規制の強化を発表。これについて中国政府は今回、実施を一時的に停止するとした。
ただ、中国は4月にも7種類のレアアースの輸出に当局の許可を義務づける規制を発表し、発動済みだ。今回の発表は、この規制の扱いには触れていない。米ホワイトハウスが1日に公表した米中首脳会談の合意事項をまとめた説明資料では、これらの規制についても「事実上の撤廃を意味する」としていた。
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