軽井沢駅前にあるGOのアプリ配車専用のタクシー乗り場

配車アプリ大手のGO(東京・港)や長野県軽井沢町などは10日、2025年夏のお盆期間を含む繁忙期のタクシー移動を効率化したと発表した。アプリ配車やタクシー会社が運行主体となる「日本版ライドシェア」を組み合わせ、「流し」なども含めたタクシー乗車数を前年の同期間比で約2割増やした。交通を改善して観光地の魅力を高める。

GOと軽井沢町は軽井沢タクシー協会のほか観光や宿泊の地元団体などと連携し、お盆の移動需要を効率よくさばく取り組みを進めている。アプリ配車は複数のタクシー会社に注文できるため、電話を介した無線配車に比べてタクシー1台あたりの乗車効率を高めやすい。

配車アプリの普及を進めたほか、一般ドライバーを採用してライドシェアの車両を増やした。繁忙期は軽井沢町の周辺地域からタクシーの車両や運転手を応援で派遣してもらった。

お盆を含む前後3週間で配車アプリ経由によるタクシー乗車数は約4割増えた。近隣の駅にマイカーを駐車して、公共交通の電車やバス、タクシーで町内を巡ってもらう渋滞緩和策も底上げした。

過去にはJR軽井沢駅前や飲食店、宿泊施設でタクシーを確保するまで観光客が長時間待たされることがあった。GOなどは今後も「町内の交通利便性向上に努める」としている。

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