サービスエリア・PAのゴミ箱からゴミがあふれる様子としてXに投稿された写真=NEXCO中日本名古屋支社のX公式アカウントより
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 バーベキューの網や肉が刺さったままの串、中身が入ったレジ袋。パーキングエリア(PA)が、こうした持ち込みゴミであふれ返る状況に業を煮やしたNEXCO中日本名古屋支社が、長野、愛知、岐阜、三重にある一部PAからゴミ箱を撤去した。

 7日に公式X(ツイッター)で発表したところ「ひどい」などと批判的な声が相次ぐ一方、「気持ちは分かる」と理解を示す声もあり、賛否の声が殺到。10日までに表示回数が2300万回を超える騒ぎとなっている。

 同支社が公式Xで、撤去前と撤去後の写真を投稿。「一部のパーキングエリア(トイレのみのPA)から、ごみ箱を撤去しました」と投稿した。理由として、持ち込みゴミ、不審物が多く投棄されていることを挙げ、「安全・環境・防犯等の観点から」撤去に至ったと説明している。

 これに対し、Xでは「愚策だ」「高速料金払っているのに」など残念がる声が上がったほか、「ゴミ箱がないとそこに置いておく人やポイ捨てする人が増える」など、効果を疑う声も。一方で「トイレのみのPAなら仕方ない」など、理解を示す意見もあった。

 NEXCO中日本の担当者は毎日新聞の取材に「ゴミの持ち込みは前から問題になっていたが、これまでの呼びかけでは減らないので撤去に至った」と説明した。

 ゴミ箱撤去の対象となっているのは、愛知、岐阜、三重、滋賀、長野の5県にわたる同支社管内の13自動車道・高速道路のうち、売店や飲食店がなくトイレだけが設置されているPA。鞍ケ池(愛知県豊田市)、川島(岐阜県各務原市)など長野、愛知、岐阜、三重にあるPA12カ所がこれに当てはまる。

 同社はこれまでにも、張り紙のほか、2024年5月には公式Xで、バーベキューで使われたとみられる網や、キャベツの葉、中身の入った大量のレジ袋などのゴミの写真を投稿し、高速道路外からの持ち込みゴミの廃棄をしないよう呼びかけていた。【荒木映美】

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