コーセーは海外子会社ののれん償却費などが重荷になった

コーセーが10日発表した2025年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比微減の93億円だった。買収したタイの化粧品会社ののれん償却費などが増え営業利益は28%減となった。為替差損16億円も重荷になった。前年同期に利益を押し下げた中国事業の事業整理損41億円がなくなり、純利益はわずかな減少にとどまった。

売上高は1%増の2405億円だった。地域別の売上高をみると、主要なブランドが好調だった日本と北米などがそれぞれ1%増収だった。アジアは中国の免税店販売が落ち込み前年同期を小幅に下回った。

営業利益は28%減の135億円だった。増収効果による増益が12億円あった。一方で、原価率の上昇が9億円のマイナス要因となったほか、マーケティング費用や物流費など販売費が17億円、人件費やのれん償却費といった管理費も37億円の減益要因になった。

25年12月期通期の連結業績見通しは据え置いた。売上高は前期比4%増の3360億円、純利益は84%増の138億円を見込む。

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