サントリー食品インターナショナルは2025年12月期の業績予想を下方修正した

サントリー食品インターナショナルは11日、2025年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比10%減の845億円になる見通しだと発表した。従来予想を55億円下方修正した。ベトナムやタイを中心にアジア市場で炭酸飲料やエナジードリンク、お茶などの販売が低迷している。米関税政策の影響で原材料費も膨らむ。

売上高にあたる売上収益は1%増の1兆7210億円、営業利益は8%減の1470億円を見込む。それぞれ従来予想から750億円、140億円下振れする。営業利益は一転減益になる。

アジアではベトナムで水以外の飲料の消費が低迷している。ローカル企業の参入が相次ぎ、競争も激しい。タイでは例年より雨期が早い時期に到来し、気温が低下したために主力の炭酸飲料の市場が落ち込んだ。

米国では関税影響で、米国の生産拠点に輸入しているアルミ缶や炭酸飲料「ペプシ」の原液といった原材料の調達費用が想定よりも上昇する。業務提携する米ペプシコ社が上期に一部商品の販売を他社に委託し、サントリーBFが取り扱う商品数が減ったことも影響する。

同日発表した25年1〜9月期の連結決算は売上収益が前年同期比横ばいの1兆2780億円、純利益が9%減の753億円だった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。