ニデックは11日、2025年4〜6月期と25年7〜9月期の決算短信を14日に開示すると発表した。25年4〜6月期の決算短信は関税未払いの問題などを調査する影響で、開示を延期していた。7〜9月期の連結業績は例年10月下旬に発表していた。現在不適切会計の疑いを第三者委員会で調査しており、調査の結果次第で提出書類を訂正する可能性があるとしている。

ニデックは6月、イタリア子会社で起きた原産国表記に伴う関税未払いの問題などを調査するため25年3月期の有価証券報告書の提出を延期した。25年4〜6月期の決算手続きも遅れ、7月に業績速報として開示していた。

他の子会社でも不適切会計の疑いが広がったことを受けて、ニデックは9月3日に第三者委員会を設置。9月26日に提出した25年3月期の有価証券報告書は監査の適正性が「意見不表明」となっていた。10月28日には日本取引所グループから内部管理体制の改善を求める特別注意銘柄に指定された。

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