セイコーグループは11日、2026年3月期の連結純利益が前期比20%増の160億円になりそうだと発表した。従来予想の155億円から5億円引き上げた。通期予想を上方修正するのは2度目となる。国内外で主力の高級時計「グランドセイコー」などの販売が伸びる。年間配当は前期比30円増の130円と従来計画から10円引き上げる。

26年3月期の売上高は4%増の3180億円、営業利益は15%増の245億円を見込む。それぞれ従来予想から40億円、10億円引き上げた。グランドセイコーなどの販売が国内外で好調に推移し、医療向け小型電池の原材料の銀が高騰した影響を吸収する。

米関税影響が重荷となる中、7月には米国でグランドセイコーを値上げした。同社の米山拓・取締役常務執行役員は同日の決算会見で「値上げ後も現地の売れ行きは非常に好調だ。『プレザージュ』など他のブランドも伸びている」と話した。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は売上高が前年同期比6%増の1605億円、純利益は44%増の124億円だった。

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