三菱マテリアルは金属事業の営業利益見通しが上振れする

三菱マテリアルは11日、2026年3月期の連結営業利益が前期比60%減の150億円になる見通しだと発表した。従来予想から50億円上方修正した。金属事業の営業利益は為替レートの見直しなどで上振れする一方、銅加工事業はほぼ横ばい、電子材料事業はシリコン精密加工品などの販売減少などで下振れする。修正後の営業利益見通しは事前の市場予想の平均(QUICKコンセンサス、92億円)を上回った。

売上高は19%減の1兆5900億円と従来予想を2800億円下回る。貴金属地金の生産減少を織り込んだ。構造改革などに伴う特別損失100億円を計上するため、純利益は200億円と従来予想を据え置いた。

本業からの現金収入である営業キャッシュフロー(CF)はおおむね期初計画通りの1480億円を見込む。投資案件の絞り込みによりフリーCF(純現金収支)は810億円と前回の予想より260億円上振れする。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は売上高が前年同期比16%減の8299億円、純利益は79%減の54億円だった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。