
徳島大正銀行と香川銀行を傘下に持つトモニホールディングス(HD)が11日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比35%減の56億円だった。取引先の事業再生支援などに伴う与信関連費用の増加が利益を押し下げた。
貸出金利息や株式売却益の増加により、経常収益は前年同期比14%増の517億円だった。本業のもうけを示す各行単体のコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は徳島大正銀行が30%増の86億円、香川銀行が13%増の65億円だった。
同日記者会見を開いたトモニHDの中村武社長は決算について「与信関連費用が足を引っ張ったが、銀行の決算としては利回りの改善と貸し出しの増加で利益は上げている」と述べた。
26年3月期の連結業績予想は経常利益を上方修正したが、純利益は前期比4%増の165億円で据え置いた。中村社長は今後の見通しについて「思った以上に本業の部分で力がついてきており、下期には挽回できる」と話した。
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