2026年春の着工を計画している「GROUNDI OHORI」(イメージ)

九州電力は12日、高級マンションの新ブランド「GROUNDI(グラウンディ)」を立ち上げたと発表した。周辺の自然や風土を重視したブランドとして、2028年3月をめどに福岡市中央区の大濠公園の南側に1棟目を建設する。今後、3年に1棟程度のペースで開発を進める方針で、将来は福岡に限らず本州での展開も視野に入れる。

西山勝社長は同日の記者会見で「ライフモデルの変化によって価値観は多様化している。地価上昇や建築費高騰などもあり、新たな付加価値の提供が必要な時代だ」と話した。九電不動産はこれまで家族向けマンションのブランド「グランドオーク」を九州で展開しており、富裕層にターゲットを絞ったマンションは初めてだ。

1棟目となる「GROUNDI OHORI」は26年春に着工し、4月下旬から販売を始める予定だ。地上9階建て全10戸で、価格は未定。九電不動産の大神徳仁社長は「1億円を超える想定」としている。

記者会見する九州電力の西山社長(右)と九電不動産の大神社長

1戸あたりの専有面積は80平方メートル超を予定。6階は1フロア1戸で200平方メートル超、7〜9階が1戸で250平方メートル超となる見通しだ。

全室をオール電化とするほか、各居室の間仕切りには九州電力が大分県に保有する社有林の木材を使用する。物件などのデザインはインテリアデザイナーの片山正通氏が手掛けた。

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