伊藤忠商事は12日、ウェブサイトや動画広告などの制作を手がけるパズル(東京・渋谷)の制作に関わる全事業を買収すると発表した。デザイン人材の確保や、コンテンツ制作機能の強化で顧客企業のデジタルマーケティングのニーズに対応する。

2026年1月をめどに伊藤忠の完全子会社でウェブサイトや広告の企画制作を手がける伊藤忠インタラクティブ(東京・港)を通じて、パズルの管理部門などを除く事業を取得する。取得金額は非公表。買収後、パズルは清算を予定するが、ブランド名などは継続する。

パズルは2006年設立で、デザイナーを中心に数十人の従業員を抱える。日本マクドナルドやハーゲンダッツジャパン、NTTドコモなどのウェブサイトや広告動画の制作実績を持つ。世界最大級の広告祭「カンヌライオンズ」の金賞など、国内外で多数の受賞歴がある。

伊藤忠はマーケティングやカスタマーサポートなど顧客のデジタル化を支援している。動画広告が普及する中、消費者の関心を引くデザインや企画が求められる。グループの企画・制作力やデザイン力を高め、マーケティング支援事業を拡大する。

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