
東洋紡は自動販売機の商品見本シートを回収し、新しい見本シートに再生する仕組みを確立したと発表した。インクメーカーの東洋インキ(東京・中央)、フィルムの印刷を手掛ける協同制作(同)との3社で取り組む。2026年度の実用化を目指す。
東洋インキは23年、インクとフィルムの間にコーティング材を挟み、粉砕したフィルムからインクを除く技術を開発していた。現在は3社で実証実験に取り組んでおり、東洋紡は再生プラスチックのフィルム化、協同制作は商品見本シート加工を担っている。
東洋紡は50年のカーボンニュートラル(温暖化ガス排出実質ゼロ)実現を目指す。工場で発生した使用済みフィルムを原料とするPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム「レナシャイン」を開発するなど、回収したフィルムを再生する「水平リサイクル」に取り組んでいる。
【関連記事】
- ・東洋紡、植物由来フィルム開発 半導体製造で採用目指す
- ・東洋紡の高性能フィルム、18年越し宇宙で開花 太陽パネルに活用
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。