
長谷工コーポレーションは12日、2026年3月期の連結純利益が前期比68%増の580億円になる見通しだと発表した。従来予想を30億円上方修正した。主力のマンション建設工事などの採算が当初の見込み以上に改善している。不動産関連事業では分譲マンションの引き渡しが増えることも寄与する。
修正後の純利益見通しは事前の市場予想の平均(QUICKコンセンサス、597億円)に届かなかった。同日夕の時間外取引で長谷工の株価は東証終値に比べて4%安となる場面があった。
売上高は5%増の1兆2400億円、営業利益は15%増の970億円を見込む。それぞれ100億円、50億円引き上げた。完成工事総利益率は14.3%の見通しで従来予想から0.5ポイント上昇する。長谷工は工事の受注時に労務費などのコスト上昇分を加味した契約を結ぶなどしており、採算を確保する取り組みが奏功している。
通期の単体の受注高は前期の2.3倍の7000億円と、従来予想から800億円引き上げた。民間分譲マンションの受注が好調だという。同日の記者会見で楢岡祥之取締役は「受注時採算は命題に掲げる15%に手が届いてきた」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。