
三菱電機は12日、愛知県新城市とタイの工場で手掛ける排水ポンプ向けのモーター事業を荏原に売却すると発表した。事業売上高は数百億円規模。三菱電機が進める売上高8000億円分のポートフォリオ改革の一環で、事業撤退の判断を発表した第1号案件になる。
荏原は工場の排水設備などに使うポンプを製造している。事業買収で関連部品の内製比率を高め、利益率を向上させる。
売却額は非開示で、2026年中の事業譲渡を予定する。三菱電機が売却するのは新城工場で手掛ける産業用モーターのうちコンベヤーやポンプなど様々な場所で使われる「3相モーター」。
半導体製造装置に使われるサーボモーターなどは譲渡の対象外で、工場を荏原に売却した上で一部を借りて三菱電機が事業を続ける。
三菱電機は5月、売上高8000億円分の事業について収益性や成長性を見極めて25年度中に撤退や継続の判断をすると発表した。
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