
JR西日本の倉坂昇治社長は12日の定例記者会見で、交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」の公式キャラクター「カモノハシのイコちゃん」について「変更は考えていない」と表明した。JR東日本は「Suica(スイカ)」の公式キャラを2026年度末に終了すると決めたが、イコちゃんは「続投」となった。
JR西は03年にイコカのサービスを始めた当初から、イコちゃんを公式キャラに採用している。大阪・関西万博では、JR西グループが運営する会場西ゲート近くのオフィシャルストアや電子商取引(EC)サイトで、万博公式キャラ「ミャクミャク」とイコちゃんがコラボした記念ICOCAが合計11万セット販売された。
JR西の万博増収効果のうち、オフィシャルストアでのグッズなどの販売は100億円超にのぼると見られる。

倉坂社長はJR東のキャラ「スイカのペンギン」引退について「全国の交通系ICカード普及に大きな力を発揮してきたと感謝している」と惜しんだ。ペンギンとイコちゃんのコラボカードも発行しており「少し寂しいが、次のキャラクターにも交通系ICカード普及に貢献してほしい」と期待した。
JR東は26年度にスイカにコード決済機能を設け、チャージの上限額を電子マネーの2万円から30万円に大幅に引き上げる。イコカでは「5月に投入したバーコード決済『Wesmo!(ウェスモ)』で100万円までの決済が既に可能だ」と、現状のチャージ上限額2万円を変更しないとした。
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