近畿日本ツーリストなどを傘下に持つKNT-CTホールディングス(HD)が12日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比24%増の31億円だった。人件費が増加したものの、個人の海外旅行や訪日旅行の取扱高が伸び利益を押し上げた。
売上高は9%増の1465億円、営業利益は33%増の29億円だった。個人の海外旅行はスイスやフランスなど欧州方面の添乗員付きツアーが好評だった。訪日旅行は多言語対応の予約サイトで販売したツアーが堅調に伸びた。国内個人旅行は大阪・関西万博の効果がみられたものの、全体として伸び悩んだ。
小山佳延社長は同日の記者会見で、31年3月期までに海外の拠点数を19カ所(25年3月時点)から30カ所程度にする計画だと述べた。世界的な旅行市場の拡大にふれ、「訪日需要の受け手だけでなく、日本への送り手となる海外の拠点網の再構築を図る」と話した。
26年3月期通期の業績見通しは従来予想を据え置いた。売上高は前期比9%増の2980億円、純利益は11%減の68億円を見込む。
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