眼鏡専門店「パリミキ」を運営するパリミキホールディングス(HD)は12日、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表した。創業家がTOB(株式公開買い付け)などを実施し、全株式を取得する。買収総額は159億円となる見通しで、東証スタンダードへの上場は廃止となる。海外事業の再編や強化を進めるほか、プライベートブランド(PB)の製造工程の見直しを進める。
株式の買い付け期間は13日から12月25日までの30営業日。買い付け価格は1株当たり581円で、12日終値(391円)を5割近く上回る。新株予約権についても1個1円で買い付ける。創業家の資産管理会社がTOBを手掛け、創業家出身の多根幹雄会長は引き続き経営に関わる。パリミキHDはTOBへの賛同を表明し、株主に応募を推奨するとした。
パリミキHDは「パリミキ」や「金鳳堂」などの眼鏡専門店を全国で635店展開(9月末時点)する。海外では中国や米国など12カ国・地域でも事業を展開しているが、10年近く営業赤字が続いている。非上場化して採算が見込めないエリアでは撤退を検討するほか、東南アジアへの拡大も目指す。
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