
マツダやいすゞ自動車などは22日、法人や官公庁向けに次世代バイオ燃料で走るディーゼル車の試乗会を東京都内で開いた。次世代バイオ燃料は走行時の二酸化炭素(CO2)排出量を減らすほか、既存の車両で使えるため導入コストを抑えられる。電気自動車(EV)以外の脱炭素化の選択肢として普及を目指す。
試乗会には物流会社や建設会社などが参加した。使用したのは、軽油に廃食用油由来の燃料を51%混ぜたユーグレナのバイオディーゼル燃料「サステオ」。マツダの多目的スポーツ車(SUV)「CX-60」に入れ、走り心地を確かめてもらった。
いすゞはバイオディーゼル燃料を使用したバスを展示した。古川和成執行役員はコストや供給量に課題があるとした上で、「カーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)の実現に欠かせない有効な手段だ」と強調した。
マツダも海や川に生息する「微細藻類(ナンノクロロプシス)」に注目し、ディーゼルエンジン向け燃料の開発を進めている。2024年に開催されたジャパンモビリティショーでは製造工程などを紹介した。
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