小田急電鉄が開発を進める新型ロマンスカー先頭車両のイメージ=同社提供

小田急電鉄は17日、2029年3月に運行開始予定の新型ロマンスカーのイメージ画像を公開した。車体は沿線の河川や湖などの水をテーマに淡い水色とし、先頭車両の展望席は滴をイメージした大型の曲面ガラスにしている。23年12月に運行を終了した前のモデルのVSE(50000形)はロマンスカーミュージアム(神奈川県海老名市)に展示する。

新型車両は7両編成。車両形式は「80000形」に決定した。車内には用途や気分によって選択できる複数の座席の種類なども用意する。24年9月から設計を進めていた。

運行を終了した白いロマンスカーVSEは、26年3月下旬からロマンスカーミュージアムに展示する。電動はしごを使った運転席に上る体験や、扉の開閉、アナウンス体験などのイベントも検討している。

ロマンスカー・VSEの運行終了時には多くのファンが訪れた(2023年12月)=小田急電鉄提供

VSEは05年に運行を始め、延べ約2000万人が乗車した。人気の高い車両で保存を要望する声もあり、運行終了後も動かせる状態のまま保存してきた。小田急電鉄の担当者は「多くの人に愛されたVSEの魅力を体感してもらいたい」としている。

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