十八親和銀行は建て替えを進めてきた新大工町支店・馬町支店(長崎市)を2026年3月9日にリニューアルオープンする。2階以上を学生や社会人向けの賃貸寮とするつくりで、寮の家賃は学生向けで食事別5万9500円から、朝夕食込みで7万8860円からとする。平地が少なく家賃が高めとされる長崎で、若い世代の居住環境の充実を図る。

建物は鉄筋13階建てで、2〜13階部分を共立メンテナンスが借り上げて寮を運営する。18.8〜23.2平方メートルの106室があり、寮の厨房でつくる食事を提供する。長崎市内の計4つの大学と専門学校が学生向けの住まいとして紹介する。
社会人向けは法人契約で受け付け、1室あたり月額10万3000円とする。管理費は含まれるが、食事の費用は別となる。これまでに2社20室がおおむね確定したという。
十八親和銀は長崎市や地元の不動産、建設企業などと居住環境の課題解決を図る「住みよか協議会」を2021年に立ち上げた。十八親和銀が使わなくなった社宅を福徳不動産(長崎市)が取得し、子育て世帯向けの集合住宅にリノベーションした実績がある。支店への寮併設は協議会で出た意見に着想を得たという。
十八親和銀の山川信彦頭取は「良質で安価な住宅の供給に取り組みたい。まだまだこの分野は成長できる」と話している。
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