PFAS除去装置のイメージ

ノリタケは18日、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を液体から除去する装置を開発したと発表した。極小の泡を発生させるファインバブル発生器を用いて、セラミックフィルターで除去する。高濃度なPFASの99%以上を除去することができる。企業や自治体への販売を想定する。

PFASを除去するためには活性炭を用いる方法があるが、吸着後の活性炭を焼却する必要があり、二酸化炭素(CO2)を多く排出していた。除去装置ではセラミックフィルターで回収した濃縮水のみを焼却処理するため、CO2排出量を10分の1に低減する。部材の再生利用も可能でランニングコストも抑えられる。

PFASは耐熱性や撥油(はつゆ)性に優れており、食品包装や消火剤など幅広く使用されてきた。中でも代表的な物質であるPFOSとPFOAは自然界でほとんど分解されず長期間残留することから人体への影響が懸念されている。

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