【ニューヨーク時事】トヨタ自動車は18日、米国で販売が好調なハイブリッド車(HV)の現地生産を強化するため、南部ミシシッピ州などの5工場に計9億1200万ドル(約1400億円)を追加で投じると発表した。今月明らかにした今後5年間で最大100億ドル(約1兆5500億円)を投資する方針の一環。乗用車「カローラ」のHVを初めて米国内で製造する。
米新車市場では、電気自動車(EV)の割合が7%程度で伸び悩む中、HVは足元で13%に拡大。トヨタは米国で売れるHVの約半分のシェアを占め、HV人気の追い風を受けている。北米法人の幹部は声明で「顧客はトヨタのHVを歓迎しており、増加する需要に対応すべく体制を整えている」と述べた。
ミシシッピ州の工場には1億2500万ドル(約190億円)を投じ、現在は日本で製造、輸出しているカローラのHVの現地生産を始める。南部ウェストバージニア州の工場には4億5300万ドル(約700億円)を充て、HV車用エンジンや基幹部品の組み立て能力を増強。南部ケンタッキー、テネシー、中西部ミズーリ各州の施設にも追加投資を行い、全体で252人の新規雇用を創出する。
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