帝国データバンク金沢支店は19日、2024年度に増収増益となった企業の比率を都道府県別に調べたところ、石川県が36.9%で全国首位だったと発表した。2024年1月に発生した能登半島地震の復旧工事で建設業が好調だった。売上高、純利益ともに10%以上伸びた企業は24.9%で、沖縄県と同率で首位だった。

調査は帝国データバンクが全国の約44万社を対象に実施した。石川県は4726社中、増収増益企業が1742社、売上高、純利益とも10%以上伸びたのが1177社だった。

石川県の増収増益企業のうち、建設業が848社と半数近くに達した。同支店では能登半島地震で「道路、管、設備工事など幅広い分野で災害復旧関連の特需があった」と指摘している。2024年問題でトラック運転手の残業時間規制が強化される中、東西の輸送の中継基地として物流関連業界も好調だったという。

全国の増収増益企業の比率は32.2%で、都道府県別の2位は沖縄県(35.3%)、3位は東京都(34.5%)だった。富山県の増収増益企業の比率は33.2%、福井県は30.6%だった。

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