南海電鉄では全105駅のうち97駅でクレカタッチ決済が可能となる

南海電気鉄道は19日、クレジットカードのタッチ決済による乗車で、1日2200円で乗り放題になる実証実験を行うと発表した。12月1日から2026年3月31日までで、大人の乗車運賃が対象で予約や事前登録は不要。年末年始を中心に、インバウンド(訪日外国人)などのクレカタッチ決済の利用促進を探る。

あわせて高野線の下古沢―極楽橋間の5駅でも、12月からクレカタッチ決済に対応する改札機を導入する。高野山ケーブルを含む全105駅のうち、汐見橋線と多奈川線の8駅を除く全駅で利用できるようになる。実証実験では難波駅から高野山ケーブルの高野山駅の往復の場合、運賃2860円のうち2200円を超えた660円分が割引される。特急料金は別に支払う必要がある。

南海電鉄では21年4月、三井住友カードが提供する公共交通機関向けのタッチ決済サービス「stera transit(ステラトランジット)」を大手私鉄として初導入した。徳島港―和歌山港を運航する南海フェリーでも導入しており、22年3月からはフェリーと南海電鉄を乗り継ぐ場合に鉄道運賃が無料になるサービスを始めている。

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