
キヤノンマーケティングジャパンは20日、SUBARUの自動車工場の内部を、仮想現実(VR)ゴーグルを使って見学できる映像コンテンツを開発したと発表した。SUBARUに納め、同社が小学生の社会科見学などに利用する。キヤノン製のカメラを使ったVR撮影システムを活用し、ものづくりの現場を発信したい需要を取り込む。
完成車を手がける群馬製作所矢島工場(群馬県太田市)の見学を3D(3次元)映像で疑似体験できる。プレスからボディー溶接組み立て、塗装、最終組み立てといった製造工程を、あたかも目の前で行われているように体験できる。

3DVRの映像が撮れるキヤノンのカメラシステムを使い、約半年間で製作した。車体内部からの映像など、通常の工場見学のルートでは見られないシーンもある。真上から見下ろすような視点も取り入れ、臨場感を高めた。SUBARUは映像コンテンツを新たなファン層の拡大につなげる。
キヤノンMJは企業向けに、3DVR映像コンテンツの撮影や編集、運用までを一括で請け負うサービスに力を入れる。製造業のバーチャル工場見学はその一環だ。製造業以外にも、不動産の内見や観光などの市場も開拓していく。
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