七隈線の通勤ラッシュの様子(福岡市中央区の薬院駅)

福岡市は21日、地下鉄七隈線について橋本駅と空港線・姪浜駅間、博多駅と福岡空港国際線ターミナル間の延伸を検討すると明らかにした。七隈線は混雑が課題となっており、車両編成を現在の4両から空港線と同じ6両に増やす方針。2026年度予算案で検討費の計上を視野に入れる。

市議会の交通対策特別委員会で同日説明した。橋本駅と姪浜駅周辺の住民からは地下鉄の接続を求める声が上がっていた。1日あたりの乗客数は橋本駅が約4500人、姪浜駅は1万9800人に上る。

6両編成に増やすには車両の購入と施設改修などで約250億円の費用がかかるとみている。実現すれば、1編成の乗客定員は約380人から約570人に増える見込みだ。

七隈線は23年に博多駅に延伸したのに伴い、1日の乗客数が急増している。9月末時点で15万8000人に達し、24年度通年(14万5000人)をすでに上回っている。市の担当者は「段階的に増便してきたが、混雑解消に向けては抜本的な対策が必要だ」と述べた。

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