北陸新幹線を新大阪へ延伸させる「小浜・京都ルート」を「千年の愚行」と評し、撤回を求めている京都仏教会(京都市上京区)の常務理事らが25日、同市の松井孝治市長と面談した。同会は「政界(国政与党)が変わったからこそ」と住民説明会の開催を希望していることを伝え、松井市長は「市民が納得できなければならないとの思いは全く同じ。(新たな枠組みで)ルートが再検証されるのを待ちたい」とした。
面談は、昨年末のルート再考の申し入れ以来。同会は2月からインターネットで署名を募り始め、市内の寺院や賛同団体などでも集めて5万1459筆に達したと紹介し、常務理事を代表して宮城泰年・聖護院門主が「京都市民の声として受け止めていただきたい」と述べた。筆数は「中間報告」で署名活動は続けるという。
面談後、松井市長は取材に「ルートが決まっていない状況で、特定ルートの説明会を継続していただいても適切かどうか分からない。再検証がどういう形で進められるのか注視したい」と答えた。【南陽子】
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