阪急電鉄の大阪梅田駅

阪急電鉄は26日、2026年1月から大阪梅田駅(大阪市北区)の大規模リニューアル工事に着手すると発表した。3階ホームの停車位置を北に14メートル移動するほか、ホーム柵やエレベーターを設置する。30年代以降に進める駅周辺の大型再開発に向けて、駅の営業を維持しながらターミナル機能を向上させる。

26年1月に神戸線、春に宝塚線、秋に京都線で停車位置を移し、空いたスペースを活用して改札機や乗客案内カウンターなどコンコース空間の機能性を拡充させる。ホームでは床の改良を進め、31年ごろから可動式ホーム柵を設置する。北側の茶屋町口改札には26年春ごろからエレベーター設置工事を進め、バリアフリー経路を設ける。

大阪梅田駅は1910年に当時の箕面有馬電気軌道の駅として開業し、現在の9線10ホームの駅構造物は73年完成から半世紀がたつ。ホームなど駅の主要構造の改修は初となる。これまでも改札外のコンコースや通路の改装は行ってきたが、バリアフリー対応などの機能性向上が課題となっていた。

阪急阪神ホールディングスは2022年に策定した「梅田ビジョン」に基づき、梅田の国際交流拠点としての機能向上をめざす。駅ビル「阪急ターミナルビル」と隣接する「大阪新阪急ホテル」(1月営業終了)の敷地を一体再開発し、駅直下の商業施設「阪急三番街」も全面改装する「芝田1丁目計画」を掲げる。

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