「レイバン」などを手掛けるフランスの眼鏡大手エシロール・ルックスオティカが、ニコンの株式を買い増したことが26日、分かった。エシロールが同日付で関東財務局に提出した変更報告書で明らかになった。保有比率は12.95%と、14日提出時点の11.84%から上がった。
保有目的は前回と同じ「長期純投資」とした。ニコンとエシロールは長年の協業関係にあり、2000年に眼鏡レンズの製造販売などを手がける合弁会社のニコン・エシロール(東京・墨田)を設立している。
ニコンはカメラのほか、経済安全保障上の重要物資である半導体の製造に使う露光装置を手掛ける。外為法上、経済安保に重要な「コア業種」に指定され、外国企業が株式の10%超を保有する場合、所管官庁の審査を伴う事前届け出が必要だ。
ニコンは10月、エシロールから「議決権の最大20%までの株式取得について当局のクリアランスを取得した旨の連絡を受けている」と明らかにした。外為法の障壁が取り除かれ、2割まで買い増しが進む可能性がでている。
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