日本民間放送連盟(民放連)は26日、会員企業のコンテンツを無許諾で学習している生成AI(人工知能)サービスの開発者に対策を求める声明を発表した。米オープンAIが9月末に公開した動画生成AI「Sora(ソラ)2」によって、会員企業が権利を持つアニメなどと酷似する映像がインターネット上に流通していることを受けての対応となる。

対策を求めるのは生成AI開発者のうちソラ2に限定していない。声明では流通している映像が「コンテンツを学習した結果と考えられる」とした。会員企業のコンテンツを無許諾で学習対象としないように対策をとるように生成AIの開発者に要請した。生成された映像の削除もあわせて求めた。

著作権の侵害についても指摘した。生成AIサービスの学習には権利者の事前の許諾が必要だとした上で、会員企業から著作権侵害に関する申し立てがあった場合は真摯に対応することも要請した。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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