
ドイツの国際物流大手DHLエクスプレスは14日、成田国際空港(千葉県成田市)などアジアの空港を出発する航空便で再生航空燃料(SAF)を使用すると発表した。13日にパートナーシップ契約を結んだ香港のキャセイパシフィック航空から供給を受け、2025年内に2400トンを航空便の燃料に使う。
成田空港のほか、韓国の仁川国際空港とシンガポールのチャンギ国際空港から出る航空便の燃料にSAFを使用する。運航はキャセイ傘下の貨物航空会社エアホンコンがDHLから請け負う。
廃食油や植物、廃材などを原料とするSAFは、化石燃料由来の燃料に比べて二酸化炭素(CO2)排出を減らすとみなせる。今回の契約による温暖化ガスの削減効果は約7190トンで、大型旅客機による香港―シンガポール間の航空便100回分超に相当するという。
DHLはアジアでのSAFの活用を進めている。コスモエネルギーホールディングス子会社のコスモ石油マーケティングやフィンランドのSAF生産世界大手ネステと調達契約を結んでいる。成田空港やチャンギ空港発の航空便で用いる。

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