中外製薬が完全子会社化を予定しているバイオスタートアップのレナリスファーマ(東京・中央)は26日、指定難病の腎臓病「IgA腎症」向け医薬品「スパルセンタン」の日本での最終段階の臨床試験(治験)で良好な結果だったと発表した。2026年に日本で承認申請する。

日本人のIgA腎症患者35人を対象に36週間実施した治験で、有効性が確認された。日本人特有の新たな安全性リスクも認められなかった。スパルセンタンは飲み薬で、すでに欧米で承認を取得している。

中外製薬は11月27日にレナリスを完全子会社化し、12月29日に吸収合併する予定だ。中外は「スパルセンタンの今後の臨床開発から申請に至る全てのプロセスを最終的な承認取得者となる当社が一貫して主体的に担うことで、開発の円滑化と迅速化を図る」としている。

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