宅急便を運ぶヤマト運輸のトラック=同社提供

ヤマト運輸は27日、一部地域で荷物の配送が遅れていると発表した。米国発祥の大型セール「ブラックフライデー」やクリスマスなど年末商戦により、一時的に荷物が増えたため。高速道路の工事による交通規制も影響しているという。年末年始向けの荷物を巡っては、佐川急便も26日、配送の遅れを発表した。

物流業界では例年、12月に荷物が急増する。ヤマト運輸は年末に向けて荷物がさらに増え、帰省などによる交通渋滞を想定。荷物を送る際は「日数に余裕をもってご利用ください」と呼びかけている。問い合わせ電話がつながりにくい場合もあるという。

荷物の配送遅れは佐川急便でも生じている。到着日時を指定していても遅延する場合がある。

12月は降雪の影響もあり輸送が滞りやすい。物流各社は人員体制を手厚くしているが、残業時間が規制された「物流2024年問題」もあり人手不足は深刻だ。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。