マブチモーターは最大190億円の自社株買いを実施する

マブチモーターは14日、2025年12月期の連結純利益が前期比29%増の165億円になる見通しだと発表した。従来予想から14億円上方修正した。為替の円高などから営業利益は下振れするものの、ギア製造のオービー工業(現マブチオービーギアシステム)の買収による負ののれん発生益の計上や税金費用の減少などが寄与する。

同日、最大で190億円の自社株買いを実施すると発表した。取得期間は10月1日から26年9月30日まで。自己株式を除く発行済み株式総数の9.7%にあたる1200万株を上限に、市場で買い付ける。取得した株式は全株消却する。

あわせて26年1月1日を効力発生日として、1株を2株に分割すると公表した。14日終値で24万円強の最低投資額は分割後は12万円台に下がる計算だ。

売上高は2%減の1930億円で、従来予想から50億円引き下げた。営業利益は微減の216億円で、従来予想は3%増の222億円だった。為替が前期より円高で推移していることから円換算した売上高が目減りする。トランプ米政権の関税措置により、自動車の生産台数が減ることも織り込んだ。

14日発表した25年1〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比微減の949億円、純利益が28%減の89億円だった。車のミラーやドアロックなどに使うモーターは堅調だったが、為替差損を29億円計上したことが響いた。

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