荏原は25年1~6月期の連結純利益が過去最高を更新した

荏原が14日発表した2025年1〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比7%増の313億円だった。この期間としては最高益だった。半導体市場向けの製品・保守点検サービスがアジアなどで伸びた。

同日は最大200億円の自社株買いも発表した。発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.97%にあたる909万909株を上限に買い付ける。取得期間は20日から12月23日まで。

売上高にあたる売上収益は14%増の4487億円だった。地域別では台湾・韓国・その他アジアが66%増の856億円と好調だった。北米も11%増の630億円だった。中国は景気減速の影響を受け、5%減の759億円と振るわなかった。

営業利益は25%増の500億円だった。人件費など固定費は119億円が増えたものの、増収効果による利益押し上げ額が274億円と上回った。

25年12月期の通期見通しは営業利益を上方修正した。従来計画から10億円上振れし前期比5%増の1025億円とした。コスト削減などが寄与する。米関税政策による営業利益へのマイナス影響は18億円と見積もった。売上収益は4%増の9000億円、純利益は1%増の724億円、受注高は9%増の9400億円との計画を据え置いた。自己資本利益率(ROE)は15%を見込む。

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