JR九州は27日、来春のダイヤ改正に伴い、長崎線の博多―肥前鹿島間を走る特急「かささぎ」を現行の1日14本から減便する方針を佐賀県に伝えた。県が報道陣に明らかにした。JR側が県に減便方針を正式に示したのは初めて。
「かささぎ」をめぐり県やJRなど関係6者は、九州新幹線長崎ルート(西九州新幹線)開業後、3年間は1日あたり上下線14本の運行を維持することで2016年3月に合意している。22年の新幹線開業から3年経過後にあたる来春のダイヤ改正でのJR側の対応が焦点となっている。
県庁でJRの担当者と応対した県の寺田博文・地域交流部長は報道陣に「3年たったから減便というのは納得できない。(普通列車増便など)代替案があっても、それが今後保証されるか分からない」と話した。JR側は今後改めて県に考え方を伝える意向を示したという。
山口祥義知事は26日開会した11月県議会で、「かささぎ」について「沿線地域の皆さんや県にとって重要な問題であり、引き続きJR九州に利便性確保を求めていく」と述べた。県や沿線市町は4日、運行本数を維持するようJR九州に申し入れている。【西貴晴】
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