肥前鹿島から博多に向かう特急かささぎ(佐賀県鹿島市)

JR九州は長崎本線の博多―肥前鹿島間を走る在来線特急「かささぎ」について、来春のダイヤ改正で現在の1日上下14本から減便する方針を佐賀県に伝えた。かささぎの減便は同県と同社などとの過去の合意に盛り込まれているが、県は過去の合意で前提としていた状況が現在は異なっているとして減便に反発している。

JR九州は具体的な減便本数は明らかにしていない。

かささぎは2022年9月の西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業に伴うダイヤ改正で長崎本線の特急が大幅な減便となるため運行を開始。佐賀・長崎両県とJR九州、国土交通省など6者は開業から3年間は1日上下14本程度の運行を維持し、その後減便することで16年に合意していた。

佐賀県側は6者が合意した当時の状況について、レール幅が異なる新幹線と在来線の両方を走行できるフリーゲージトレイン(FGT)の導入が前提だったとしている。県の担当者は「FGTの導入がないまま、開業から3年経ったから減便するというのは話が違う」と話している。

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