2026年12月の開業を予定する「JALオーベルジュ富良野」(写真はイメージ)

日本航空(JAL)などは1日、北海道中富良野町に「JALオーベルジュ富良野」を2026年12月に開業すると発表した。同社が全国展開を予定するオーベルジュ(宿泊施設付きレストラン)の第1弾。町内の北星山森林公園エリアに10月に着工済みで、26年10月ごろに完成する見通しだ。

23年7月にJALと中富良野町が連携協定を結んだのがきっかけ。JALが企画、販売支援し、不動産事業を手掛ける日動(札幌市)が町有地を借りて施設を建設・運営する。総事業費は非公表としている。

道産食材を使った料理を提供予定だ(写真はイメージ)

建物は2階建てで、延べ床面積は1000平方メートル超。50平方メートル以上ある客室を10室そろえ、1室に1〜5人が宿泊できる。料理は札幌市のミシュラン一つ星レストランの石井誠シェフが監修し、富良野市出身の谷章太郎シェフがキッチンに立つ。多様な客層に対応した宿泊料金を検討中という。

3者が1日に開いた記者会見で、JAL北海道支社の林浩一支社長は「北海道は通過型観光、需要が一部の季節に集中するという課題がある。わざわざ訪れたくなる旅の目的を作り、通年で楽しめる滞在スタイルへと転換させる必要がある」と述べた。

記者会見したJAL北海道支社の林浩一支社長(右から2人目)ら3者の代表とシェフ(1日、札幌市)

あわせて11月に仁木町と連携協定を結び、2拠点目となるオーベルジュを開業するとも明らかにした。開業年などは検討中とした。同社は自社ブランドのオーベルジュを全国に展開したい考えだ。

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