阪神内燃機工業の木下和彦社長

「船用エンジンの受注が2030年まで埋まりつつある」と明かすのは阪神内燃機工業の木下和彦社長だ。高市早苗政権は重点投資する戦略分野の一つに造船を挙げる。官民で1兆円の投資を実現し、35年に建造量を24年比で倍増させる目標を打ち出すなど「先行きの見通しがいい」。

阪神内燃機工業は船用ディーゼルエンジンの製造が主力で、内航船用では国内トップシェアを占める。とはいえ日本の造船業にかつての勢いが失われて久しい。木下社長は「これまで落ちていた生産能力を上げることが課題だ。設備投資も必要になってくる」と語る。

業績伸長への期待を背景に株価も上昇基調にある。追い風を受け、次世代の燃料船も「メタノールエンジンや液化天然ガス(LNG)エンジンを開発した。アンモニアにも力を入れる」考えだ。

関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。