エバースチールの検知システム(イメージ)。スクラップからAIが不純物を検知する

三井物産は2日、人工知能(AI)を使った支援ツールを手がけるスタートアップ、エバースチール(東京・文京)に出資すると発表した。出資額は非公表だが、数億円程度とみられる。エバースチールは鉄スクラップの選別を効率化するシステムを開発している。三井物産の取引先の電炉メーカーなどに売り込んでいく。

エバースチールは2021年に創業した東京大学発の新興企業。工場に運んできたスクラップをAIカメラで解析して不純物の混入を防いだり、品種や等級ごとに分別したりするシステムを開発する。従来はトラックからの荷下ろしの際に人が目視で検査しており、人手の確保や精度が課題になっていた。

三井物産は23年から包括業務提携を結び、同社が50%出資する鉄鋼商社のエムエム建材(東京・港)の顧客にエバースチールのシステムを売り込むなど営業面で協業してきた。システム導入が好調に進んでいることなどから、出資を決めた。26年3月期中に投じる。

国内向け営業が中心だが、海外での販路拡大や三井物産が出資する海外のスクラップ会社へのシステム導入を検討する。同日、都内で記者会見した三井物産・製鋼原料部の佐藤達夫部長は「海外含め、システムを広げる余地はまだまだある」と語った。

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