長野駅東口案内所「あるよ」は駅1階にあり、志賀高原行きのバス発着場所に近い(3日の内覧会の様子)

長電バス(長野市)は冬季ダイヤの開始に合わせて6日、長野駅東口に乗車券販売機やコインロッカーを備えた案内所を開く。長野県山ノ内町にある「地獄谷野猿公苑」と志賀高原はインバウンド(訪日外国人)を中心に人気が高く冬季がかき入れ時となる。これまで東口1階に券売機や待合所がなかったため、利便性を高めてリピーターを獲得する。

案内所は志賀高原エリアへの急行バス発着場所の隣に設ける。年中無休で冬季の営業時間は午前7時半〜午後8時。屋内には多言語対応の券売機2台のほか、バスの時刻表や地獄谷野猿公苑の様子をライブ配信するデジタルサイネージも置いた。スタッフが常駐して観光案内や長電バスのグッズを販売する。

ロッカーも含めた案内所の広さは約120平方メートル、券売機2台㊨やデジタルサイネージ㊧も置いた

JR東日本スマートロジスティクス(東京・墨田)の多機能ロッカー「マルチエキューブ」も屋内外合わせて約130口を設置した。長野駅ではコインロッカー不足が課題だったといい、ICカードやクレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応したロッカーを置いてインバウンドの利用を取り込む。

長電バスによると急行バス「志賀高原線」の利用者は2024年度で約18万人、うち約15万人を冬季の利用者が占めた。冬季客の約6割は地獄谷野猿公苑に近いバス停までの利用だった。25年冬もさらなる利用者増を見込み、冬季ダイヤでのバス本数は24年から増便し1日15本とした。繁忙期にはさらに増発するという。

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