
設備工事業KOEI(山形市)のグループ会社、弘栄ドリームワークス(KDW、同)は中小設備工事会社の施工管理者を育成する教育事業を始めた。出向先企業での講習と実務を通じ、未経験者でも2〜3年で業務をこなせるようにする。受講者が出身企業へ戻った後もKDWは営業支援などを続け、高収益案件を自力で獲得できるよう伴走する。
「KDWアカデミー」の開校式が3日にあり、山形市と埼玉県蕨市の計3社から3人の受講者を受け入れた。同アカデミーでは工事現場で必要な知識や段取り、安全管理、業者調整など実践的なスキルを身につけられる。今回はKOEIが出向先となる。出向者を受け入れる企業は順次グループ外にも広げ、100人超の施工管理者を育てることを視野に入れている。

KDWは「建築設備業が自ら生きる道を創造する」をビジョンに掲げ、各地域のパートナー企業と連携して検査ロボットを使った配管調査市場の立ち上げなどに取り組んでいる。中小専門施工会社の人材育成と経営強化を支援する今回の事業もその一環だ。
船橋吾一会長(KOEI社長)は「KDWアカデミーは建築設備業全体を底上げする新しい産業モデルだと確信している。課題と向き合い、業界の未来をつくっていきたい」と意気込んでいる。

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