多くの人でにぎわう飲食店街(東京・新橋)

日本は自他共に認める美食大国です。観光庁の調査では外国人観光客が日本を選んだ最大の理由は「日本食を食べること」。メディアやSNSでもそのすごさをたたえる情報ばかりが目に付きます。しかし、ひそかに危機が迫っていることをご存じでしょうか。コメ問題は氷山の一角です。マネーを「スコープ」にして美食日本のいまを映し出します。(内容は掲載当時のものです)

大和証券「パプリカ王」の野望 農に眠る投資機会300兆円


イオンでもない。セブン&アイ・ホールディングスでもない。JAグループでもない。食、そして農の主役交代のうねりをマネーが起こしつつある。

日本の「パプリカ王」の座を大和証券グループ本社が狙う。静岡県磐田市。住宅街を抜けると、半透明の巨大な建物群が現れる。サッカーコート4面にあたる3ヘクタールの農園に8万本のパプリカが植えられ、年約430トンを出荷する。ヘルメットをかぶった従業員が天井近くまで達する枝から専用の機械で赤や黄色の実を収穫する。

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ミシュラン店3割減、「美食日本」救うは投資ファンド 料理人が金の卵


マネーを吸い寄せたのは「腕」だった。
渋谷駅(東京・渋谷)から徒歩10分、繁華街の騒々しさが消えた路地に店はある。7月1日に開いたばかりの東南アジア料理店「ナイトマーケット」。シェフの内藤千博氏が客や従業員に目配りしながら次々に料理を仕上げる。マネーが目をつけたのは客の舌をうならせる内藤氏の腕前だ。
この店は投資ファンドのABFキャピタルが1億円超の開業資金を出した。
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パプリカ王×1億円シェフのマネー論、食や農を律する「伴走者」


大和フード&アグリの久枝和昇社長(左)と東南アジア料理店「ナイトマーケット」の内藤千博シェフ(東京都渋谷区)
投資マネーが世界の食を変えつつある。野菜を「金融商品」にすることを狙う大和証券グループ本社、独立時に投資ファンドから1億円を引き出したシェフ。マネーは利益至上主義の象徴である一方、食や農を律する「伴走者」でもある。食の最前線から見たマネー論を両者が語った。
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ケンタッキーや資さんうどん、外食M&A8割増 マネーが動かす食


世界の食に投資マネーが浸透してきた。競争に勝って利益を囲い込むための効率化が食料増産の歯車を回し、農業から外食まで新たな成長を生む。マネーがもたらす変革(トランスフォーメーション)をデータから読み解く。
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