南都銀行は「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録を応援する定期預金を始める(奈良県橿原市の藤原宮跡)

南都銀行は5日、世界遺産候補となっている奈良県内の遺跡群「飛鳥・藤原の宮都」の登録を応援する定期預金を8日から取り扱うと発表した。預金額の0.01%に相当する金額を南都銀が奈良県に寄付し、登録を推進する活動に使ってもらう。

名称は「飛鳥・藤原世界遺産登録応援定期預金」。金利は、支店などの窓口で申し込む「店頭プラン」の1年物で年0.4%、5年物は年0.7%。アプリを通じて手続きする「南都銀行アプリプラン」では1年物は年0.45%、5年物は年1.0%。預入金額は店頭プランが1万円以上1000万円以下。アプリプランは1万円以上1000万円未満。

同行のスーパー定期は1年以上2年未満が年0.25%、5年物は年0.325%(1日時点)となっており、既存の定期より金利を優遇している。

取扱期間は8日から2026年2月27日までで、募集総額は300億円。奈良県への寄付金の原資は南都銀が負担する。

「飛鳥・藤原世界遺産登録応援定期預金」には通販サイトで使えるギフトカードが抽選で当たる特典がある(南都銀行の本店、奈良市)

このほか特典として、定期預金を始めた顧客から抽選で100人に1万円分のギフトカードをプレゼントする。南都銀グループが運営する、奈良県の産品を扱う通販サイト「ならわし」で同カードを利用できる。

飛鳥・藤原の宮都は、藤原宮跡(奈良県橿原市)といった宮殿跡や古墳などで構成されており、26年7月の世界遺産登録を目指している。実現すれば奈良県内の世界遺産は計4件となる。世界遺産登録を応援する定期預金を南都銀が取り扱うのは今回が初めて。

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