秘境駅として人気の小和田駅(浜松市)=JR東海提供

JR東海は飯田線の山深い駅を巡る観光列車「秘境駅号」で、長野県の地酒を出す特別列車と組み合わせたプランを投入する。伊那市の春日酒造と宮島酒店が日本酒を、宮田村に「マルス駒ケ岳蒸溜所」を持つ本坊酒造(鹿児島市)はウイスキーを提供する。伊那地域の景色を眺めながら地酒を味わい、秘境駅の駅舎や風景の写真撮影などを楽しんでもらう。

特別列車は10月25日限定で運行する。午前10時57分に伊那市駅を出発し、午後0時26分に飯田駅に到着する予定。酒造や蒸留所による酒造りのこだわりなど、解説も聞ける。氷や炭酸水も用意する。飯田駅からはそのまま秘境駅号として乗り継げる仕組みで、豊橋駅まで向かう。

飯田線は愛知、静岡、長野の3県にまたがり、山間部の区間が多い。春と秋を中心に運行する秘境駅号は2010年に始まった人気企画。浜松市の小和田駅、長野県泰阜村の田本駅などの秘境駅に5〜20分ほど停車する。

今秋の秘境駅号は10〜11月の週末に、飯田―豊橋間で上下合計11本運行する。旅行会社やJRの主な駅で販売する予定。酒を提供する特別列車は旅行会社のみ申し込みを受け付ける。

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