新米で炊いたご飯

 農林水産省は5日、全国のスーパー約1000店で11月24~30日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が前週から23円値上がりして4335円となり、過去最高値を更新したと発表した。上昇は2週連続で、4000円台は13週連続となった。

 最高値更新は11月3~9日の週以来3週ぶり。高値の新米の出回りや、随意契約による政府備蓄米の流通量減少が背景にあるとみられる。

 種類別の平均価格(5キロ)は「銘柄米」が前週から5円値上がりして4551円となった。値上がりは2週連続。備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などは前週より92円値上がりして3870円だった。販売数量に占めるブレンド米などの比率は32%で、前週から2ポイント上昇した。

 農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より41円高い3509円。随意契約の備蓄米のみは、58円高い2146円だった。

 また随意契約での備蓄米の販売数量は、11月30日までの累計で19万2778トン。都道府県別では東京都が1万7500トンで最も多く、最少は秋田県の332トンだった。

 農水省は、随意契約による備蓄米販売店舗の平均価格と備蓄米販売数量の公表は5日で終了するとした。

【渡辺暢、中津川甫】

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